2011年11月10日

使える 弁証法/田坂 広志 11314

使える 弁証法 [単行本] / 田坂 広志 (著); 東洋経済新報社 (刊)


★★★★★




何度も読んだが、

未だに弁証法が「使える」氣がしないので、

もう一度、読む。


「使えない」のではなく、

「使っていない」ことに氣付く。



「消えたもの」は何か。

「主戦場」はどこに移るか。

目の前の「矛盾」はどのような意味を持つのか。

それだけでも意識をするようにしたら、

少しは「使える」ようになるかと。



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2011年10月03日

意思決定12の心得―仕事を成長の糧とするために/田坂 広志 11276


テーマ:田坂広志先生に学ぶ

意思決定12の心得―仕事を成長の糧とするために (PHP文庫)/田坂 広志

¥600
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★★★★★



何度も読み返している本。




 「意思決定をする」ということは、

 決して「割り切る」ということではありません。




 その「深き矛盾」をこころに把持したまま、

 自らの内なる声に導かれて「腹を定める」ということです。




 そして、もし我々マネジャーが、

 この「答えの無い問い」を前に、

 「割り切り」によって逃げることなく、

 「意思決定の後もなお、その問いを静かに問い続けるならば、

 おそらく、我々の精神は、

 ある深みへと向かっていくのでしょう。




 そして、そのことに氣がつくとき、マネジャーとしう職業が

 我々のささやかな生涯を捧げて歩むに値する

 素晴らしい職業であることを知るのです。




 そして、そのマネジャーにとっての意思決定という役割が、

 我々の精神を、鍛え、深め、限りなく成長させてくれる

 素晴らしい役割であることを知るのです。





割り切りに逃げることの無い意思決定。



楽をしたい、という自分の弱さに鞭を打ち続け、

割り切らず、深き矛盾を自分の中で受け止めながら、

生き抜いていく。



自らを振り返ればお恥ずかしい限り、

だけどいつの日かその境地に達することができれば。

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2011年07月12日

使える 弁証法/田坂 広志 11193

使える 弁証法 [単行本] / 田坂 広志 (著); 東洋経済新報社 (刊)


★★★★☆




震災以降、益々「将来」というものが

分かり難く見え難くなっていると感じる。

その中で、何かヒントを得られないか、と思って。




 すべての物事には、その内部に「矛盾」が含まれているが、

 その「矛盾」こそが物事の発展の「原動力」となっていく。

 そして、この「矛盾」を機械的に「解消」するのではなく、

 それを弁証法的に「止揚」したときに、物事は発展を遂げる。




今の日本の最大の「矛盾」は、

重大な事故を起こしながら、結局は頼らざるを得ない原子力発電、か。

先が見えないまま、各地の原発を止め続けている日本。

それはこの矛盾から目を背け、機械的な解消をしているに過ぎないのでは。

では、日本の電力にとって、「止揚」とは何だろう。

「螺旋的発展」は可能なのか。



今の日本を省みつつ、本書を読んだが、

益々混迷を深めるばかり、の読書になってしまった。


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2011年07月09日

人生の成功とは何か 最期の一瞬に問われるもの/田坂 広志 11190

人生の成功とは何か 最期の一瞬に問われるもの [単行本] / 田坂 広志 (著); PHP研究所 (刊)

★★★★★


不惑になって、改めて思う。



人生の成功とは何か。



何かに導かれるかの様に、

何度も読んだこの本を手にとる。



ああ、この本は、これほど深い本だったのか。



30代で「読んだ」ことは、一体なんだったのか。



 Define your own success



これからも、人生を歩む中で、

何度も何度も、自分に問いかけたい。


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2011年06月28日

なぜ働くのか―生死を見据えた『仕事の思想』/田坂 広志 11179

なぜ働くのか―生死を見据えた『仕事の思想』 [単行本] / 田坂 広志 (著); PHPエディターズグループ (刊)


★★★★★




学生さんたちとの対話を通じて、

改めて向き合っているのが、

「なぜ、働くのか」

という、問い続けるべき生涯の問い。



これまでの仕事の中で、

正面からこの問いにぶつかることはなかった。

でも、今は毎日、この問いにぶつかる。



なぜ、私はこの会社で、

この仕事をしているのだろうか。



面接では、一見学生に問うているように見えるかもしれないが、

実は自分自身に問うているのかもしれない。



 知性とは何か。




 いま、世の中の多くの方々が、こう思っています。

 

 「知性」とは、「答えを見つける力」である。




 目の前に問題が出されたとき、それを迅速に解いてみせる。

 それが「知性」だと思っている方々が多いでしょう。




 しかし、そうではありません。

 むしろ、「知性」とは、まったく逆の力です。




 それは「問い続ける力」です。




 なぜなら、皆さんが日々取り組まれている仕事は、

 その多くが、答えのない問いを投げかけてくるからです。




 人事一つでも、戦略一つでも、経営において直面する問題は、

 もしそれを本当に深く考えるならば、答えなどない。




 そして、皆さんが、人生において直面する問題は、

 さらに、答えなどない。

 そのほとんどが、答えなどないのです。




 だから、我々は、真の「知性」を身につけなければならない。




 答えのない問いを、問い続ける力。




 それを身につけなければならないのです。




 生涯かけて問い続けても、答えなど得られる問いを、

 それでも問い続ける力。




 世に溢れる安易な答えに流されることなく、

 精神の深みにおいて答えを求め続ける力。




 その魂の力こそが、真の「知性」なのです。




 そうであるならば、一人の人物が、

 真に知性的な人間であったか否かは、何で決まるのか。




 その生を終えるときです。




 そのときに、それが決まる。




 命尽きるその瞬間まで、答えのない問いを、問い続けたか。




 生を終えるときに、我々に、そのことが問われるのです。




 そのことを忘れないでいただきたい。



採用活動が終わりで終わり、ではない。

就職活動が終わりで終わり、でもない。



なぜ働くのか。

そうだった。

この問いは永遠に問い続けなければならない、問いだった。

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2011年06月27日

未来を拓く君たちへ―なぜ、我々は「志」を抱いて生きるのか/田坂 広志 11178

未来を拓く君たちへ―なぜ、我々は「志」を抱いて生きるのか [単行本] / 田坂 広志 (著); くもん出版 (刊)


★★★★★





採用活動というものは、学生さんたちとの対話を通じて、

自らを省みる、とても機会になる。



なぜ、我々は「志」を抱いて生きるのか、

本書を読んで改めて見つめなおしてみたいと思った。



何度も何度も読んでも、この本は心に沁みわたる。




 「奇跡の一瞬」

 

 それは、まさに「奇跡の一瞬」だ。

 人と人が巡り会う瞬間は「奇跡の一瞬」だ。




 君は、氣がついているだろうか。




 137億年という悠久の時間の流れにある、この宇宙。

 137億年という壮大な空間の広がりの中にある、この宇宙。




 その宇宙の片隅の小さな惑星に生まれた、我々の命。

 悠久の時間の中で一瞬の生を駆け抜ける、我々の命。




 その命と命が巡り会う、一瞬。

 それは、一瞬の人生と一瞬の人生が、重なる一瞬。




 だから、それは「奇跡の一瞬」




 君は、そのことに氣がついているだろうか。





採用活動とは、就職活動とは、

まさにこの「奇跡の一瞬」に他ならない。



全く縁がなかった学生と我々が、

多くの偶然の積み重ねの中で、縁を結ぶ。

これが奇跡の一瞬でなくて、何であろうか。




 もし、君が、誰かと巡り会ったとき、

 心の中でこう思うことができたら、素晴らしい。




 「ああ、深い縁あって、この人と巡り会った。

  この出会いを通じて、お互い成長していこう」




 そう思うことが出来たら、素晴らしい。





そう思えるような、採用活動を続けたい。



この本との出会いにも、改めて、感謝。


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2011年05月13日

未来の見える階段  詩的寓話 人類の未来 その彼方に/田坂広志 11133

未来の見える階段  詩的寓話 人類の未来 その彼方に [単行本] / 田坂広志 (著); サンマーク出版 (刊)


★★★★☆






現在、内閣官房参与として、原発問題に取り組まれている

田坂広志先生の近著。



世界は、螺旋的に発展を重ねる。

弁証法的思索で、未来は予測は出来なくても

予見が出来る、という。



この「震災」というとてつもなく大きな一段を

登ろうとしているのが今ならば、

この階段の先にはどのような未来が広がっているのだろうか。



日本が西洋文明と東洋文明の橋渡しになり、

アウフヘーベンされた新たな文明を築くという、

素晴らしい田坂広志先生の「予言」を

今回の震災は加速させるものなのか、抵抗となるものなのか。



 その問いを 大切に


という田坂広志先生のメッセージを胸に抱きつつ、

その問いの答えを創り出す一助になることを願いつつ。


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2011年04月11日

田坂広志先生 「風の便り」 特別便 メッセージ動画 いま、あなたに何ができるのか

今日で大震災が起こってから1ヶ月。

阪神大震災を経験した身にとって、
様々な思いを感じる1ヶ月だった。

そして、今日。
田坂広志先生が定期的に発行されている
「風の便り」とそのメッセージ動画を見て、
心が定まった氣がした。


 田坂です。

 3月27日の夜、
 人生の転機が訪れました。

 東日本大震災によって引き起こされた
 福島原発事故。

 この事故対策のため、原子力の専門家として
 政府に助言をして頂きたい。

 総理から内閣官房参与就任の要請を受けたとき
 聞こえてきたのは、いつものように
 「天の声」でした。

 それが、たとえ
 「火中の栗を拾う」仕事であったとしても
 誰かがやらなければならない仕事。

 そして、かつて原子力工学の研究者として道を歩み、
 「原子力施設の環境安全研究」で学位を頂いたことも
 この日のために天が与えた配剤であったのかもしれない。

 そう思った瞬間に、覚悟は定まりました。
 それから、2週間余り。
 週末も返上し、早朝から深夜まで
 福島原発事故への対策に追われる日々。
 
 この状況は、まだ何か月続くのか。
 その予想もできない状況でありながら、
 なぜか、心の中は静かです。

 それは、やはり、覚悟を定めたからでしょう。

 3月23日に行った講演

 「東日本大震災 いま、あなたに何ができるのか」
 この講演において、多くの方々に語った思いが、
 心の奥深くにあるからでしょう。

 いつの日か、我々は、語る。

 いつの日か、我々は、必ず、語る。

 その思いを、改めてもう一度
 メッセージ動画として、お届けします。

 

 何かを感じて頂ければ、幸いです。

 そして、多くの方々に、
 このメッセージを伝えて頂ければ、幸いです。

 いま、目の前にある大切な仕事。

 その仕事に全力を注ぐため、
 「風の便り」は、しばらく休ませて頂きます。

 有り難うございます。



そうだ。

このようなときこそ、一燈照隅。
自分の出来ることを、
たとえそれが一隅であっても、
照らし続けていこう。

それが生き残った我々の責務であり、使命である。
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2011年02月23日

成長し続けるための77の言葉/田坂 広志 11054

成長し続けるための77の言葉 [単行本] / 田坂 広志 (著); PHP研究所 (刊)

★★★★★




田坂広志先生が仕事と人生を語る、久々の新作。



社会や経済、企業や経営を語る田坂広志先生の本も

素晴らしいと思うが、やはり、仕事や人生を語る本が、

一番心に刺さる。



この本の所感を書くためには、

もう一度、読みたいな。

一回読んだだけで、軽く書きたくないのが正直なところ。



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2011年02月21日

なぜマネジメントが壁に突き当たるのか/田坂 広志 11052

なぜマネジメントが壁に突き当たるのか―成長するマネジャー12の心得 [単行本] / 田坂 広志 (著); 東洋経済新報社 (刊)


★★★★☆




壁にぶつかり、悪戦苦闘するマネジャーが

一筋の光明を見つけるが如く、

読むと素晴らしそうな本。



今の私の仕事、立場では、

残念ながら直接響くものは少なかった。



でも、また、機会が巡ってくれば、

読み直したい一冊なのは、間違いない。



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2011年02月20日

外資の戦略思考に学べ (One Plus Book)/田坂 広志 他 11051

外資の戦略思考に学べ (One Plus Book) [単行本] / 田坂 広志, T.W. カン, 大川 潤, 藤巻 健史, 野口 智雄, 太田 さとし (著); ビジネス社 (刊)

★★★☆☆



田坂広志先生及び数人から成る共著の本。



田坂広志先生の古い本も読んでみようと思い、

図書館から借りてきたのだが。。。


この本でも感じたのは、

最近の本を何度も熟読すべし、

ということだった。


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2011年02月05日

まず、世界観を変えよ――複雑系のマネジメント/田坂 広志 11036

まず、世界観を変えよ――複雑系のマネジメント [単行本] / 田坂 広志 (著); 英治出版 (刊)


★★★☆☆


1997年に発売された「複雑系の経営」を

改題加筆修正したもの。



最近の田坂広志先生の本に

慣れ親しんでいる身からすると、

何だかこの本は言葉が多すぎて

研ぎ澄まされていない感を受ける。



先日のセミナーで案内で、

実はまだまだ田坂広志先生の本で読んでいないものが

結構多くある、と知ったのだが、

やはり「これはと思う本」を何度も読んだ方がいいのだろうか。


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2011年01月25日

未来の見える階段  詩的寓話 人類の未来 その彼方に/田坂広志 11025

未来の見える階段  詩的寓話 人類の未来 その彼方に [単行本] / 田坂広志 (著); サンマーク出版 (刊)


★★★★☆


先日、田坂広志先生の本書の出版を記念する、

講演会が開催された。



田坂広志先生の講演会では珍しく(私は初めて)、

藤沢久美さんとの対談形式であった。



講演会の中で、心に残った言葉、

フレーズをいくつか記録したい。



 「作家は処女作に向かって成長する」




 「未来の記憶」




 「人間の興味の深い一貫性」




 「専門家ではないから見えるものがある。

  専門家は眼鏡を通してでしか見えないことがある」




 「知恵を掴む為には多重人格でなければならない」




 「無意識の知」




 「全ての問いに答えがある、という思い込みは病ではないか」




 「知性とは答えのない問いを問い続ける力」




この本で感じたことは、また改めて。


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2011年01月03日

なぜ働くのか―生死を見据えた『仕事の思想』/田坂 広志 11003

なぜ働くのか―生死を見据えた『仕事の思想』 [単行本] / 田坂 広志 (著); PHPエディターズグループ (刊)

★★★★★



お正月の様に、腰を据えてじっくり読書ができる時、

田坂広志先生の本が無性に読みたくなる。



 現実に流されないための「錨」



 されば、皆さん、

 自らに問うていただきたい。




 皆さんが、日々取り組まれる仕事。

 その仕事の彼方に、皆さんは、何を見つめているか。




 そのことを、問うていただきたい。




 いったいなんのために、この仕事に取り組むのか。




 どうしてこれほどの思いを込めて、この仕事に取り組むのか。

 なぜ大切な人生のかけがえのない時間を捧げて、

 この仕事に取り組むのか。

 

 その問いを問い続けながら、

 歩んでいただきたい。




 私も、また、その問いを問い続けながら歩んでいます。




 もとより、この問いは、それほど容易に答えられる問いではない。

 それほど格好良く、それはこうだと答えられる問いではない。

 だから、この問いは、ある意味で「生涯の問い」です。




 なぜ、我々は働くのか。




 この問いは、「生涯の問い」です。

 

 だからこそ、もう一度、心を込めて、皆さんに問いたい。




 皆さん、何のために働いているのですか。

 皆さん、かけがえのない砂時計の砂がどんどん落ちていく。

 大切な、大切な、その時間を、日々を、人生を。

 何のために、その仕事に取り組んでいるのですか。




 この問いを、忘れないでいただきたい。




 そして、皆さんの生涯をかけて、その答えを求めていただきたい。




 その生涯の問いから、深い「思想」が生まれてきます。




 何によっても揺らぐことのない「思想」が生まれてきます。




 そして、そのように育んだ「思想」こそが、

 「錨」になる。




 現実に流されぬための「錨」です。



この「生涯の問い」は、きっと、答えを見つけるものでは、無い。



自らの外にある、その辺に転がっている「答え」では、

きっと無い。



一日一日を生き切ることによって、

自らの内からつくり出すもの。



その答えを自ら紡ぎ合わせるために、

働いているのだと思う。


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2011年01月02日

使える 弁証法/田坂 広志 11002

使える 弁証法 [単行本] / 田坂 広志 (著); 東洋経済新報社 (刊)

★★★★☆




新規事業立案、には

「洞察力」「予見力」「対話力」が必須である。



今、自分が進めようとしていることは

未来を見渡した時にどのような位置づけになるのであろうか。

そのことを考えてみたくて、改めて本書を手に取る。



 最後に、もう一度、申し上げましょう。




 我々の生きている世界は、「矛盾」に満ちている。




 そして、「矛盾」とは、発展の「原動力」であり、

 世界の「生命力」のことなのです。

 だから、我々の生きている世界は、

 変化し、発展し、進歩し、進化していくのです。




 それゆえ、我々は、その「矛盾」を、

 ただ機械的に「否定」すべきではない。

 我々は、その「矛盾」を、弁証法的に

 「止揚」していかなければならないのです。




 されば、その「矛盾」に処していくために、

 忘れてはならない大切な心得は、何か。

 

 かつて、亀井勝一郎が、大切な言葉を語っています。




 「割り切り」とは、魂の弱さである。




 この世に存在する様々な「矛盾」を前に、

 それを深く心の中に把持し、

 「割り切る」ことなく、格闘し続けること。




 それは、まさに、「魂の強さ」とでも

 呼ぶべき力量が求められる営みなのでしょう。




 そして、そのことを理解するとき、我々は、

 古くから、優れた経営者や指導者に贈られる、

 あの言葉の、本当の意味を知ります。




 「器の大きな人物」




 それは、心の中に、壮大な「矛盾」を把持し、

 その「矛盾」と対峙し、格闘し続けることのできる人物。




 そうした人物に贈られる言葉なのでしょう。




「使える」という言葉から、単なるハウツー本を連想させるが、

そこで留まらないのが田坂広志先生の本の素晴らしいところ。



クリティカルシンキングをいくら学んでも、

MBAをとってみても、世の中、いや仕事の中は「矛盾」ばかり。

いや、学んだからこそ、いろいろな矛盾が目に付いてしまう。



いくら解決しようとしてもしきれない、この矛盾。

自分にできないからといって眼をそむけず、

割り切ることなく、矛盾と向き合い、もがき続けたい。

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2010年12月27日

人生の成功とは何か 最期の一瞬に問われるもの/田坂 広志 10361

人生の成功とは何か 最期の一瞬に問われるもの [単行本] / 田坂 広志 (著); PHP研究所 (刊)


★★★★★



今年もあとわずか。



あと数冊しか今年は読めない、

と思うと本を選ぶ手も慎重になる。



何度読んだかわからないこの本を、

じっくり読みたくなった。



この本を読み終わった時の

氣持ちを永遠に持ち続け、

生きる事が出来たならば、

私の人生はどれほど素晴らしいものになるだろう。




 最後の一瞬に問われるもの



 いつか、この旅は、終わりを迎えます。



 人生を一つの旅に喩えるならば、

 この旅は、いつか、かならず、

 終わりを迎えます。



 では、この旅において、

 我々は、何を目指すのか。



 若き日に、我々は、

 「勝者の思想」を抱いて、旅に出ます。



 誰よりも早く、

 誰よりも遠くまで辿り着こうを思い、

 旅に出ます。



 しかし、いつか、我々は、その思想が、

 この旅から、喜びを奪っていることに氣がつきます。



 周りの美しい景色に目を向ける心のゆとりを失い、

 同じ道を旅行く人々との心の結びつきを失っている、

 その自分の姿に氣がつきます。



 そして、その自分の姿に氣がつくとき、我々は、

 自分の心が見えてくる。



 自分の本当に辿り着きたい目的地が、

 見えてくるのです。



 そして、我々は、心を定める。



 その目的地を目指し、誰と競争するのでもなく、

 自分の精一杯の歩みで、歩んでいこうと、

 思い定めるのです。



 そのとき、我々の心の中には、

 「達成の思想」が生まれている。



 しかし、年を重ね、長き道を歩むにつれ、

 いつか、我々は、一つの真実を知ります。



 その目的地に着くことは、約束されていない。



 その真実を知ります。



 けれど、そのとき、我々は、

 もう一つの大切な真実も、知ります。

 

 その歩みの中で、成長することができた。

 

 様々な苦労や困難を乗り越え、

 目的地をめざして一生懸命歩み続けたことによって、

 たしかに成長している自分に、氣がつくのです。



 そして、そのことに氣がついたとき、

 静かな覚悟が定まります。

 

 たとえ目的地に辿り着くことができなくとも、

 その目的地をめざして、力の限り歩み続けていこう。

 そして、どこまでも成長していこう。



 その覚悟が定まるのです。



 そのとき、我々の心の中には、

 「成長の思想」が生まれている。



 そして、その思想を抱いて歩むとき、

 いつか、不思議な感覚を得ていることに氣がつきます。



 旅の途中で巡り会うすべての人々が、

 かけがえのない人々であると、感じられる。



 旅の途中で出会うすべての景色が、

 深い意味を持った景色であると、感じられる。



 しかし、そうして歩んでいく旅も、

 いつか、終わる時がやってくる。



 そして、

 その旅が終わろうとするとき、

 その最後の一瞬に、

 あの不思議な人物が現れる。



 「永劫回帰」の物語の、あの人物が現れる。



 そして、我々に、静かに問う。



 素晴らしい旅であったか。



 そのとき、我々は、答える。


 ええ、素晴らしい旅でした。




 振り返れば、この旅の途上では、

 様々な苦労や困難に出会いました。

 失敗や敗北の苦しさも体験しました。

 挫折や喪失の悲しみも味わいました。




 しかし、そのおかげで、私は、

 こうして成長することができました。

 

 だから、この旅は、素晴らしい旅でした。




 その答えを聞き、その不思議な人物は、ふたたび問う。




 では、その素晴らしい旅に、感謝するか。




 その問いに、しばしの沈黙の後、我々は、答える。




 ええ、素晴らしい旅でした。




 しかし、私にとって、本当に感謝すべきことは、

 素晴らしい旅ができたことではありません。




 この旅に出ることができた。




 そのことが、私にとっては、最も深い感謝です。




 我々は、いつの日か、

 この旅の最後の一瞬、

 そう答えるのでしょう。




この人生という旅に出れたことそのものに

最も深い感謝を捧げることができる。



人生の最後に、一片の迷いも無く、

そう言いきれる様、来年も、いや残された今年の数日間も

大事に生き切りたい。

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2010年11月25日

企画力 「共感の物語」を伝える技術と心得/田坂 広志 10329

企画力 「共感の物語」を伝える技術と心得 [単行本] / 田坂 広志 (著); ダイヤモンド社 (刊)


★★★★☆



この4月に仕事が変わり、

「企画書」というものを書く機会がめっきり減った。



それがここに来て、企画書を隠書く仕事が出てきた。

実に嬉しく思ったものの、久々に書こうとすると、

筆(正確にはパソコンを打つ指)が止まる。

しばらく離れていると、忘れてしまうものなのだ。



そんな自分にショックを覚える。

半年ちょっと前までには、バンバン書けたのになぁ。。。



氣合いを入れ直したくて、本書を手に取る。



 企画力とは、人間と組織を動かす力のことである。

 企画とは、実行されて初めて、企画と呼ぶ。

そうだ、そうだ。忘れてた。



 プロフェッショナルは、何によって、人や組織を動かすのか。




 端的に申し上げましょう。




 「物語」を語ることによってです。




 これからの企業や市場や社会で、何が起こるのか。

 そのとき、我々に、いかなる好機が訪れるのか。

 では、その好機を前に、我々は、何を為すべきか。

 その結果、我々は、いかなる成果を得られるか。




 その「物語」を魅力的に語ることによってです。

ありがとうございます。

田坂広志先生。

企画書を書く楽しさ、面白さを、

ちょっとだけ思い出させた氣がしました。


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2010年09月12日

なぜ、時間を生かせないのか/田坂 広志 10255


なぜ、時間を生かせないのか―かけがえのない「人生の時間」に処する十の心得

なぜ、時間を生かせないのか―かけがえのない「人生の時間」に処する十の心得

  • 作者: 田坂 広志
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2003/04/29
  • メディア: 単行本






★★★★★

「なぜ、時間を生かせないのか」も

私にとって重要なテーマだが、

「なぜ、田坂広志先生のような、

格調高い文章が書けないのか」

も喫緊の課題である。



自分で文章を書いてみて初めて、

自分の文章の拙さを感じ恥じ入る次第。



人生を生ききるのに覚悟が必要なように

文章を書くことにも覚悟が求められる、

のだろうか。

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2010年07月30日

まず、世界観を変えよ――複雑系のマネジメント/田坂 広志 10211


まず、世界観を変えよ――複雑系のマネジメント

まず、世界観を変えよ――複雑系のマネジメント

  • 作者: 田坂 広志
  • 出版社/メーカー: 英治出版
  • 発売日: 2010/01/29
  • メディア: 単行本





★★★☆☆
昨年読んだ
複雑系の経営/田坂広志 09291
が加筆され、タイトルも変え再び出版された。

高度な複雑系、高度な生命的なシステムに進化した
現在の企業・市場・社会に賢明に対応するには
経営も機械的世界観から複雑系・生命的世界観へ
変革しなければならない。
そのメッセージは旧版と変わらない。

私の興味は、では一体何故、
この時代このタイミングで新版だったのか?
というところだった。

残念ながら、その答えは見つからず。

そもそもいい本だし、
今なおさらに世の中は
生命的な性質を持つことを増しているし。
だから、この本を絶版にしておくのは、
勿体無いよなぁ。
そんなところだったのかな。

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2010年06月29日

知的プロフェッショナルへの戦略/田坂 広志 10180


知的プロフェッショナルへの戦略―知識社会で成功するビジネスマン11の心得

知的プロフェッショナルへの戦略―知識社会で成功するビジネスマン11の心得

  • 作者: 田坂 広志
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2002/03
  • メディア: 単行本




★★★★☆

田坂広志先生にしては珍しい、
「成功」「自己投資」への方法論を語る本。

未だ未だ私も修行中の身なれど、
自己投資や勉強法の本は
機会があれば一度書いてみたいなぁ、
と思っている。

本を書くこと、によって
また勉強するための強い動機にもなるし、
きっと多くの氣付きを得られるのではないか。
また、本書で言うところの
「個人ブランド」にもそれなりに寄与するかもしれない。

本を書くのならば、田坂広志先生の様な
本が書けるととても嬉しいな、と強く思った。
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2010年05月13日

深き思索 静かな氣づき―「仕事の思想」を高める25の物語/田坂 広志 10133


深き思索 静かな気づき―「仕事の思想」を高める25の物語

深き思索 静かな気づき―「仕事の思想」を高める25の物語

  • 作者: 田坂 広志
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2002/07
  • メディア: 単行本





★★★★★

立て続けに、田坂広志先生の本。

まさに、いま、私に最も欠けているのが
この本のタイトルの
深き思索 静かな氣づき
なのだと思う。

 「演技」と「対話」の心得

 舞台「夕鶴」の一千回公演で知られる山本安英が、
 自著『女優という仕事』の中で、次の言葉を語っています。


 相手役のせりふの内的意味がきちんと聞き取れれば、
 自分の言葉は自然に口をついて出てくるはずです。

 ですから、舞台で相手の演技がとても良かったと思うとき、
 そういうときこそ自分も正しく演技ができているのですね。

 今日の舞台は我ながら良くできた、などと自分で思うときは、
 たいていは駄目なのですね。 


 この山本安英の言葉は、
 「演技」について語られたものですが、
 「対話」というものを考えるときにも、
 深い示唆を与えてくれます。

 なぜなら、「対話」という行為において、
 我々は、いつも、
 次に自分が語るべき言葉に氣持を奪われ、
 いま相手が語っている言葉に耳を傾けることを
 忘れてしまうからです。

 そして、我々は、いつも、
 相手の共感を得たいという氣持ちに支配され、
 相手に共感するこころを忘れてしまうのです。

この本は何度も読んでいたが、
この章で立ち止まるのは初めてだった。

この「対話」を「仕事」や「家族」において
自らを省みたとき、まさに、
「相手の言葉に耳を傾けることを忘れ、
 共感するこころを忘れている」
と。

静かな氣付き、を感じた。
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2010年05月12日

仕事の思想―なぜ我々は働くのか/田坂 広志 10132


仕事の思想―なぜ我々は働くのか

仕事の思想―なぜ我々は働くのか

  • 作者: 田坂 広志
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 1999/11
  • メディア: 単行本





★★★★★
最近、仕事に流されがちだなぁ、としみじみ反省。

こんな時は、田坂広志先生の本に限る。


 映し出されるこころの姿勢

 そして、あれから二十年近い歳月を経て、
 いま、思うことがあります。

 それは、「厳しい顧客こそが、優しい顧客である」
 ということです。

 さきほど、顧客の部長さんを、
 「実に厳しい表情で」と形容しました。
 たしかに、あのとき、罵詈雑言に近いことを言われ続け、
 その怒りをあらわにした表情を見ながら、
 こころの中では「この顧客は、何と厳しい顧客だ・・・」
 と感じていました。
 
 しかし、あれからの長い歳月を経て、いま思うのは、
 この部長さんは「厳しい顧客」ではなく、
 実は「優しい顧客」であったということです。
 いまの私は、本当に、そう感じています。
 なぜならば、この部長さんは、私というひとりの未熟な
 ビジネスマンを育ててくれたからです。
 私の自己満足と自己幻想を打ち壊し、
 その現実の姿を見せつけてくれることによって、
 私というひとりの若いビジネスマンの成長を支えてくれたからです。
 いま振り返ると、よくわかります。
 あのときの私の中には、若さゆえの「慢心」がありました。

 「この企画は、絶対によい企画だ」
 「きっと、顧客は喜ぶにちがいない」
 「顧客は、この企画を実施すべきだ」

 そうした、ひそやかな慢心が、私のこころのなかにありました。
 この部長さんは、企画をプレゼンテーションする私の姿に、
 その慢心を感じたのだと思います。
 だから、この部長さんは、
 本当は「企画の内容」に問題を感じたのではなく、
 「企画を提案する人間」に問題を感じたのだと思います。
 企画を提案する人間の「こころの姿勢」に
 問題を感じたのだと思います。

 そして、そうした私の「こころの姿勢」を
 「厳しい顧客」としての姿をつうじて見せてくれたのです。
 それは、私にとっての「鏡」でした。

 だから、感謝しています。

 この部長さんのおかげで、私は成長することができました。
 この顧客を「鏡」として、成長することができました。

「慢心」「こころの姿勢」の言葉に、愕然とする。
この1ヶ月、自分を苦しめていたのは自分自身だったのだ。

「素直な心」こそがいまを乗り越える杖になるはず。
そう我が身を省みる、貴重なきっかけを与えて頂きました。
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2010年04月12日

ひとりのメールが職場を変える――こころのマネジメント/田坂 広志 10102


ひとりのメールが職場を変える――こころのマネジメント

ひとりのメールが職場を変える――こころのマネジメント

  • 作者: 田坂 広志
  • 出版社/メーカー: 英治出版
  • 発売日: 2010/01/29
  • メディア: 単行本





★★★★★
先日、書友ヒビキングさんからメールが入った。

田坂広志先生の新刊出版記念の
講演会があるとのこと。
メルマガに書いてあったらしい。
最近、ちょっとバタつき氣味で見落としていた。。。
らしくないなぁ、と苦笑いしつつも
既に5月中旬まで予定は満載。
ちょっと逡巡していまう。

だが、心を失いがちなこんな時こそ、
と思い切って参加した。

いつ伺っても田坂広志先生の講演は元氣が出る。
一杯一杯の勇氣を頂けた氣がする。
ヒビキングさん、誘ってくれて本当にありがとう!

さて、本書はその講演会出席の為に購入した本。
「こころのマネジメント」という本のリバイバル版で、
旧版を読んだことあったような氣がして
これまで手が伸びていなかった。
でも、初めてだった。

この本で田坂先生が薦めていることは、
「ウィークリー・メッセージ」という
エッセイ、メッセージ交換を組織の中で行うこと。
「共感の職場」を創ることが出来る、という。

3年ぶりに戻ってきた「古巣」は
マンション不況の為に(決してそれだけの為、ではないが)
業績も大変厳しく、雰囲氣もいいものではない。
その「古巣」にとてもよく効く「薬」になりそうな予感がするが、
異動2週間で提案できる「空氣」ではないな。。。
posted by GAKU at 06:00| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 田坂広志先生に学ぶ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月02日

自分であり続けるために 流されず、いまを生き切る50のメッセージ/田坂 広志 10002


自分であり続けるために 流されず、いまを生き切る50のメッセージ

自分であり続けるために 流されず、いまを生き切る50のメッセージ

  • 作者: 田坂 広志
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2005/12/16
  • メディア: 単行本




★★★★★
元旦に続き、田坂広志先生の本の今年第二弾。
正月の厳粛な雰囲氣のなかで読むには
田坂広志先生の本はまさにふさわしいと思う。


 自分の内なる声

 いま、あなたは、
 なぜ、この本を手にとられたのでしょうか。

 もしかしたら、
 いま、あなたは、
 悩みや迷いの中にあるのでしょうか。
 苦しさや辛さの中にあるのでしょうか。
 悲しみや寂しさの中にあるのでしょうか。

 もしそうならば、
 そのあなたに、
 心を込めて、申し上げたい。

 いま、あなたは、
 素晴らしい人生の一瞬を歩まれている。

 心を込めて、そう、申し上げたい。

 なぜ、そう申し上げるのか。

 なぜなら、
 悩みや迷いのとき、
 悲しみや辛さのとき、
 悲しみや寂しさのとき、

 そのときだけに、
 我々が得ることのできる
 素晴らしいものがあるからです。

 人間としての成長。

 いま、あなたは、
 その素晴らしい成長の一瞬を歩まれている。

 ただ、その成長の一瞬を掴むために、
 あなたに求められていることが、ある。

 声に耳を傾けること。

 あなたの心の奥深くにいる、もう一人の自分。

 その自分の声に、耳を傾けることです。

 この本はそのためにあります。

 ふと、目にとまったページを、読んでみてください。

 そのページのメッセージを読まれたとき、
 もし、心に響く言葉があれば、
 それは、いまのあなたに必要な、何かです。

 しかし、それは、
 著者からのメッセージではありません。

 それは、あなたの心の奥深くの、
 もう一人のあなたからのメッセージ。

 その声を大切に、歩まれることを。

 自分であり続けるとは
 その声に耳を傾けて、生きること。

 その内なる声に耳を傾けることを、忘れたとき、
 我々は、流されるように生きてしまうのかもしれません。


日常に流されること無く自らと正対する。
「自分の内なる声」に耳を傾けるには
正月は良い機会だ。
この本も、新年の初めに相応しい。


 遠い彼方からの声


 いつか、この旅は、
 終わりがやってきます。

 そして、我々が、この旅を終えるとき、
 一人の不思議な人物が、傍らに、立ちます。

 そして静かに問う。

 良き人生であったか。

 その問いに対して、
 あなたは、何と答えるのでしょうか。

 ええ、最高の人生でした。

 いつの日か、そう答え、
 この旅を終えたい。

 あなたの心の奥深くには、
 そう願う、もう一人のあなたが、いる。

 だから、あなたは、その内なる声を聞くとき、
 ふたたび、遠くを見つめ、歩み始める。

 流されず、自分であり続ける。

 その生き方を求め、あなたは歩み始めるでしょう。

 そして、そのとき、
 あなたの耳には、
 遠い彼方からの声が聞こえてくる。

 過去は無い。
 未来も無い。
 
 あるのは
 永遠に続く、いまだけだ。

 いまを生きよ。
 いまを生き切れ。


今感じる厳粛な氣持ちを大事に
今年も「いまを生き切って」いきたい。

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2010年01月01日

未来を拓く君たちへ―なぜ、我々は「志」を抱いて生きるのか/田坂 広志 10001


未来を拓く君たちへ―なぜ、我々は「志」を抱いて生きるのか

未来を拓く君たちへ―なぜ、我々は「志」を抱いて生きるのか

  • 作者: 田坂 広志
  • 出版社/メーカー: くもん出版
  • 発売日: 2005/03
  • メディア: 単行本



★★★★★

今年の一冊目に選んだのは田坂広志先生のこの本。

何度も何度も読み返しても、心に沁みる本。
この読後の感動を、一日たりとも忘れなければ
亜今年はどれほど素晴らしい一年になることだろうか。

最近、正月には、これからの一年を思うと共に、
「死」を意識するようにしている。
正月早々、縁起でもないと思われるかもしれないが、
私の好きな歌にこんなものがある。

 門松は冥土の旅の一里塚
 めでたくもありめでたくもなし
 一休宗純


より良く生きようとすれば、
死を思い、死を見つめることだ。

 我々の人生において、かならずやってくる「死」
 いつやってくるか、誰にも分からない「死」
 明日、やってくるかもしれない「死」

 その不安と緊張から逃れるために、
 我々は「死」を忘れようとする。
 そして、「死」など永遠にやってこないかのように
 生きようとする。

 しかし、我々が「死」を忘れ、
 「不安」と「緊張」から逃れた瞬間に、
 やってくるのは、不思議なことに
 「安心」と「平穏」ではない。

 「安逸」と「弛緩」がやってくる
 我々が「死」忘れた瞬間にやってくるのは
 心安らぐ「安心」でもなく、心穏やかな「平穏」でもない。
 人生の日々を無為に過ごす「安逸」と
 一日一日を緩んだ心で生きる「弛緩」。
 そうした心の状態がやってくる。

 それが、我々の人生における、
 「死」というものの持つ、不思議な逆説だ。

 それを見つめることは、辛いこと。
 それを忘れぬことは、苦しいこと。

 しかし、その辛さと苦しさの向こう側に、
 実は、命の輝く世界がある。

 勇氣をもって、それを正面から見つめたとき、
 心を定めて、それを忘れぬようにしたとき
 命の輝く世界がやってくる。


今年一年、このメッセージを胸に、
死を正面から見つめ心定めて忘れぬようにし続けることが出来たならば
どれほど充実した一年になるだろうか

 君の目の前に聳え立つ
 人生という名の山。

 君は、その山を、
 いかにして登っていくのか。

 もし君が、高き「志」を抱き、その山に登っていくならば、
 その君の登山は、かならず、素晴らしい登山になる。
 最高の登山となる。

 なぜなら、その登り方が、最高の登り方だからだ。

 だから、もし、君の人生で、苦しいときがあったら
 思い出してほしい。

 その苦労や困難。
 その失敗や敗北。
 その挫折や喪失。
 そのすべてが
 君の素晴らしい成長の糧になる。

 「志」を抱いて歩むかぎり、
 それは、かならず、素晴らしい成長の糧になる。

 そのことを思い出してほしい。

 だから、どれほど苦しくとも、
 その山道を登り続けてほしい。

 人間成長という山道を
 登り続けてほしい。

 その道は、かならず、
 素晴らしい山の頂に続いている。

 そして、君は、かならず、
 その山の頂に辿り着くだろう。

 そのことを信じている。

 いまも、その山道を登り続ける一人の仲間が、
 そのことを信じている。

 だから、互いに、かならず、語ろう。

 この人生の最後に、語ろう。

 この人生という山の頂で、語ろう。

 最高の人生だった。

 そう語ろう。


一日一日、一歩一歩を
噛み締め味わうように、
この山道を、今年も登り続けよう。
今年もいい本でスタートが切れて、
本当に幸せだ。
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2009年12月20日

目に見えない資本主義/田坂 広志 09354


目に見えない資本主義

目に見えない資本主義

  • 作者: 田坂 広志(たさか ひろし)
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2009/07/24
  • メディア: 単行本




一昨日の金曜日、
グロービス経営大学院にて

 【トップセミナー】目に見えない資本主義
 ―資本主義の行方と日本型経営の復活―
 多摩大学大学院教授/シンクタンク・ソフィアバンク代表
 田坂広志氏をお迎えして
 http://mba.globis.ac.jp/seminar/detail-1175.html

が開催された。
田坂広志先生がグロービスで講演会にご登壇されるのは
5年ぶりとのこと。
私も田坂先生の講演会は久しぶり。
今回も最前列のほぼ真ん中の席を確保。

ただ、今回は「資本主義の行方や日本型経営の復活」が
テーマであり、「思想」「哲学」や「使命」を語られるような
あの「迫力」はこの晩では体験できないのかもしれないな、と。

だが、それは全くの杞憂だった。

毎回田坂先生が講演会の冒頭に仰る
「一期一会」「真剣勝負」
をひしひしと感じる素晴らしい二時間。

今回のセミナーで実によかったのは
質疑の時間が十分であったこと。
このように質問を受けられる田坂先生はあまり見たことが無い。
一つ一つの質問をちゃんと受け止め、
相手の心の機微などを推し量り
相手の状況に応じて返していく。
釈迦は対機説法といい相手に応じて説法を変えたというが、
このようなものだったのだろうか。
あまりにも見事で見とれてしまうほど。

この貴重なセミナーで心に残った珠玉の言葉を
残しておきたい。


 思想は語っても相手に伝わらりません。
 伝わるのはそれを行じているときのみです。


 何を言うか、ではありません。
 誰が言うか、です。


 「知能」とは、「答えのある問いに対して、
 いかに早く答えを見つけるか」という能力です。
 では、「知性」とは何か。それは全く逆の能力です。
 すなわち、「答えのない問いに対して、
 その答えを問い続ける力」のことなのです。
 魂の力です。


 「多様性」は誰も否定しない言葉です。
 だが、現実はなかなか多様な社会にはなれません。
 それは個人の中に多様性が無いからです。
 多様な自分を生きることが大事です。


 器の大きな人物、とは
 清濁併せ呑む人物のことではありません。
 それは、心の中に、壮大な「矛盾」を把持し、
 その「矛盾」と対峙し、格闘し続けることのできる人物のことです。
 亀井勝一郎は「割り切りとは、魂の弱さである」と言ってます。


 日本語の「有り難い」と言う言葉は実に良い言葉です。
 これを英語にするとit`s miracle。


最後に感じたのは、
自己卑下でもなんでもなく、
世の中にはこんなにも凄い人がいる。
もっともっと真剣に生きたい、生きなければ。
という素直な氣持ちだった。
posted by GAKU at 11:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 田坂広志先生に学ぶ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月10日

なぜ、我々はマネジメントの道を歩むのか/田坂 広志 09344


なぜ、我々はマネジメントの道を歩むのか 人間の出会いが生み出す「最高のアート」

なぜ、我々はマネジメントの道を歩むのか 人間の出会いが生み出す「最高のアート」

  • 作者: 田坂 広志
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2007/07/19
  • メディア: 単行本




★★★★★
今頃は年に一回、自分のキャリアを見つめ直し、
書類として会社に提出する時期だ。
どれほど読まれているのか、
配属などに反映されるのかは良く分からないものの、
自分自身の「棚卸し」の意も含め、
結構毎年真剣に書いている。
一通り書いたところで、
頭を冷やすために何か良い本はないかと
思い出していたところ、この本が目に留まった。
提出した書類で申し上げたかったことはただ一つ。
「更に成長したい。自分を磨き続け、挑戦する場が欲しい」
と。
そこで印象にのこったのは、この箇所。

 そもそも「人間としての成長」とはなにか
 「成長」という言葉のただ一つの定義


 では、そもそも、「人間としての成長」とはなにか。

 ここまで、私は、「人間としての成長」ということを
 語ってきました。
 なぜ、私は、マネジメントの道を歩んだのか。
 その問いに対して、「人間としての成長を求めて」と
 答えてきました。
 
 では、その「人間としての成長」とは、何か。

 その答えと定義は、様々にあるのかもしれません。
 しかし、私にとっての定義は、ただ一つです。
 永くマネジメントの道を歩んで、
 私は、この定義に辿り着きました。
 
 「心の世界」が見えるようになる。

 それが、私にとっての「人間としての成長」の定義です。
 もとより、「成長」の定義として、他の定義もあるでしょう。
 「忍耐力がついた」
 「意志が強くなった」
 「積極的になった」
 そうした定義もあるでしょう。
 しかし、「人間としての成長」とは、文字通り
 「人間」としての成長。
 この「人間」という文字を見つめていると、
 この定義が、最も心に収まるのです。
 この文字を見つけていただきたい。

 「人間」と書いて「人の間」と読む。

 そのことを考えるならば、
 我々が「人間として成長する」ことの意味が見えてくる。

 「人と人とが、心を互いに理解しあえるようになること」
 「人と人とが、心を通わせることが出来るようになること」
 「人と人とが、心を一つにすることができるようになること」
 
 「人間として成長する」とはそうした意味なのでしょう。

 そして、もしそうであるならば、
 やはり、「人間としての成長」の定義はただ一つ。
 
 「心の世界」が見えるようになる。

 そして、それが見えるようになると、自然にできるようになる。

 「心の世界」に処すること。

 それができるようになります。

 では、「心の世界が見える」とは、
 いかなる意味か。

 「人の心がわかる」

 端的に言えば、その力量です。
 それを、日常使われる言葉で表せば、
 次の「三つの力量」です。

 「相手の氣持ちが分かる」
 「場の空氣が読める」
 「自分が見えている」

 そして、この定義に従えば、
 「未熟」という言葉の定義も、明確です。
 
 「人の心が分からない」

 「相手の氣持ちが読めない」
 「場の空氣が読めない」
 「自分が見えていない」

 それが「未熟」という言葉の定義です。

 そして、その意味では、
 私も、まだ「未熟」です。

 まだ、人の心が分からない。

 その意味では、まだまだ未熟です。
 それでも、昔に比べれば、
 少しは「成長」できたのかと思います。
 少しは、人の心が分かるようになった。
 何よりも、自分の「未熟」がわかるようになった。
 
 それだけでも「成長」できたと思います。
 それは、やはり、マネジメントの道を
 歩ませていただいたからでしょう。


この定義で言うならば、
きっと、どこにいても「成長」の機会は、ある。
『「場」を変えなければ成長できない』と言っているに等しい
私の言い分は、あまりにも空ろだ。
「人の心が分かる」とは、実に難しい。
「人の心が分かるような氣になっている」自分の勘違いは
どのように正せばいいのだろうか。
どこまでも答えや到着点の無い、問い。
きっとどこまでも
「自分には人の心が分からない」と
自己否定をし続けるしか、
「成長」のための道は無いのかもしれない。
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2009年10月22日

未来を予見する「5つの法則」/田坂 広志 09295


未来を予見する「5つの法則」

未来を予見する「5つの法則」

  • 作者: 田坂 広志
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2008/09/19
  • メディア: 単行本




★★★★☆
昨日の
田坂広志先生の「目に見えない資本主義」のプレゼンをさせて頂いて
の参考図書として。
「目に見えない資本主義」
一冊をパワーポイントでまとめなおした後に読むと、
本書は「まだまだ田坂広志先生も過渡期だったのかなぁ」
なんて生意氣を覚えたりして。

「目に見えない資本主義」
が実に構造的に精緻なのに対して、
本書は散文的かもしれない。
でもその分、心揺さぶるところもある。

何度も引用しているが、

 しかし、本来、政治家や行政官、経営者など、
 社会のリーダーたる人物に求められるものは、
 目の前の「矛盾」から逃げることなく、
 その「矛盾」から逃げることなく、
 その「矛盾」と格闘し続けることなのでしょう。

 この社会に存在する様々な「矛盾」を前に、
 その「矛盾」と格闘し続けることなのでしょう。
 この社会に存在する様々な「矛盾」を前に、
 その「矛盾」と正対し、それを心の中に深く維持し、
 「割り切る」ことなく、
 その「矛盾」の止揚の道を求めて、格闘し続けること。


は実に胸に沁みる。

この矛盾から目をそらすことなく簡単に割りきることなく。
その中から自分なりの「真実」を導き出す。
だが、それもまた否定し、矛盾と格闘を続ける。

矛盾を乗り越えることではなく
矛盾と向き合うことこそが楽しみになる。

そんな人物になれれば。

未来を予見する「5つの法則」/田坂 広志 09249 未来を予見する「5つの法則」/田坂 広志 08295
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田坂広志先生の「目に見えない資本主義」のプレゼンをさせて頂いて

田坂広志先生の「目に見えない資本主義」のプレゼンをさせて頂いて
テーマ:田坂広志先生に学ぶ
ファイナンシャル・リオーガニゼーションのD8の勉強会が
先日開催された。
その課題図書は


目に見えない資本主義

目に見えない資本主義

  • 作者: 田坂 広志(たさか ひろし)
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2009/07/24
  • メディア: 単行本




であり、幸運・光栄なことにプレゼンテーターを
務めさせていただくことが出来た。

結局3回読んだのだが、読むだけでは私の頭に
入ってくれなかったので、結局すべてパワーポイントで
整理をしなおした。
各章を1枚のパワポにまとめる、ということにチャレンジしたが、
整理をし、全体の構造を理解できると実に素晴らしい本だと
改めて感じた。

D8には、お忙しい廣瀬聡先生も
ご予定の合間を縫って参加して下さった。
尊敬する経営者の大先輩の目の前のプレゼンだったので、
珍しく(笑)少々緊張したが、先生以下皆で実のある議論をさせて頂き、
とても素晴らしい時を過ごさせていただいた。

廣瀬聡先生の質問、問いかけが心に刺さった。

「進化、って何でしょうか?」

「進化とは、単なる成長とは違う。
 進化とは、次なるステージまで
 上がることのできた成長のことです」

とその時に感じた自分なりの答えを申し上げたが、
自分でもちょっと違和感を感じてた。

上がる、ということは、過去よりより良くなっている、ということ。
でもその、良いとか悪いとか、どのように決まるのだろうか?
それを決めるパラダイムは時には転換するものなのに、
一時期のパラダイムをもとにして「成長」と
いってしまってもいいのだろうか?
「成長」ではなくて、
単なる「変化する環境への適応」なのではないか?

何を不変の真実とするのか?
ということも議論になったが、その中で複数のメンバーから
「存続」「サステナビリティ」という言葉が出てきたが、
それはどのレイヤーで見るのか?で変わってくると思う。
プロのターンアラウンドマネージャーを志す私が
言ってはならないのかもしれないけれど
「死にかけた一企業」を「存続させる」ことは、
その一企業の中での「部分最適」かもしれないが
経済全体、社会全体からするとどうなのだろうか?
その高さの視点で言えば
「無理な存続」貴重な経営資源をその中で抱えてしまい、
有効に活かされていない、とも言えるのかもしれない。
その「不適応」を起こして自助努力で立ち直れない企業が
「退出」する自浄作用を持っているのが資本主義の
巧妙な仕組みだったのでは?

最近学んでいる環境問題だって、
もしかしたら人間レベルの「部分最適」の議論であって、
宇宙レベルや地球レベルで言えば
そんな問題を起こしている人類の存続を止めてしまうのが
ある高さでの「全体最適」なのかもしれない。

結論は出ないけど、
そんなことを感じた夜だった。

最後に、発表したパワーポイントの締めの一ページだけを
ここに貼り付けたい。
勉強会に参加した皆さんや、自分自身に対してのメッセージだ。


 本書は「未来予測」の書ではない。
 日本の将来は斯くあるべき、を説いた書である。
 混沌とした世界経済に一燈を掲げ、経済や経営のあり方を示す。
 本来持っていた我々の強みを見つめなおし
 自ら力強く未来を創造せよ、とのメッセージ、と受け取った。

 The best way to predict the future is to invent it.
 『未来を予測する最善の方法とは、
自らそれを創りだすことである。』
 /アラン・ケイ:「パーソナルコンピュータ」
という概念を提唱した「パソコンの父」

 『我々は、「言葉」にて語りえるものを語り尽くしたとき、
 「言葉」にて語りえないものを知ることがあるだろう』
 /ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン
:オーストリア・ウィーン出身の哲学者



ご多忙な中、参加して下さった廣瀬聡先生、
永年幹事のSさん、メンバーの皆さん、
ありがとうございました。

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2009年10月18日

複雑系の経営/田坂広志 09291


複雑系の経営―「複雑系の知」から経営者への七つのメッセージ

複雑系の経営―「複雑系の知」から経営者への七つのメッセージ

  • 作者: 田坂 広志
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 1997/02
  • メディア: 単行本



★★★★☆

ファイナンシャル・リオーガニゼーションDay8のために。



目に見えない資本主義

目に見えない資本主義

  • 作者: 田坂 広志(たさか ひろし)
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2009/07/24
  • メディア: 単行本




がテーマなのだが、この課題に、
レポート並みに苦しみ、楽しんでいる。
これは手強いなぁ。。。

この「見えない資本主義」の一つのキーワードが、複雑系。
もう少し突っ込んで知りたくなったので、
見えない資本主義でも薦められていた本書を手に取る。

驚きべきことは、97年に書かれている本だ、ということ。
まだWindows98が出る前だから、インターネットの可能性が
まだまだ未知数だった時だ。
その時分に、今のこの世の中をこれほど予見した本を
出されていた田坂広志先生の洞察力に改めて驚く。

「見えない資本主義」はこの「複雑系の経営」の後編のようなもの。
但し、カバーする範囲は「経営」から「経済」「文化」へ
ミクロからマクロへ拡がり、洗練されつつ深さも増している。

今の自分のレベルで読み取れる「見えない資本主義」はまだまだ不十分。
だが、時が経てば「ああ、田坂先生はこのことを仰っていたんだ」と
氣付ける日が来るのかもしれない。
posted by GAKU at 20:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 田坂広志先生に学ぶ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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