2011年08月15日

マルクス・アウレリウス「自省録」 /M. アウレリウス 11227

マルクス・アウレリウス「自省録」 (講談社学術文庫) [文庫] / M. アウレリウス (著); 鈴木 照雄 (翻訳); 講談社 (刊)


★★☆☆☆




先日、グロービス経営大学院の友人で読書家のHさんと久々にお会いした。

歴史にも堪能なHさんに「なにかお勧めの本、無いですか?」と伺ったところ、

即答で出てきた書名が、これ。

早速入手。



ところが、最初から何を言っているのかがさっぱり分からない。

それほど難しい単語が頻出するわけではないのだが、

「で、結局何を言っているの???」

と頭の中がはてなマークだらけになって読み終わる。



解説も、何を言っているのかさっぱり分からない。

でもどうやら

「ストア哲学を身に付けていないと、分からない本」

ということだけが分かった(苦笑)。



この本を読んで、「面白い」と思える凄い人がいるのだ、

ということが最大の発見だったかも。


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2011年05月18日

日本はなぜ敗れるのか―敗因21ヵ条 (角川oneテーマ21)/山本 七平 11138

日本はなぜ敗れるのか―敗因21ヵ条 (角川oneテーマ21) [新書] / 山本 七平 (著); 角川グループパブリッシング (刊)


★★★★☆

「日本」「日本人」研究の第一人者である

山本七平さんが語る、太平洋戦争の日本敗因論。



陸軍専任嘱託として徴用された

小松真一氏の「虜人日記」にある、

下記の「日本の敗因21か条」のそれぞれに、

山本七平さんの独自の視点から、コメントしていく、と言う本。


 1.精兵主義の軍隊に精兵がいなかった事。

   然るに作戦その他で兵に要求される事は、

   総て精兵でなければできない仕事ばかりだった。

   武器も与えずに。米国は物量に物言わせ、

   未訓練兵でもできる作戦をやってきた

 2.物量、物資、資源、すべて米国に比べ問題にならなかった

 3.日本の不合理性、米国の合理性

 4.将兵の素質低下(精兵は満州、支那事変と

   緒戦で大部分は死んでしまった)

 5.精神的に弱かった

   (一枚看板の大和魂も戦い不利となるとさっぱり威力なし)

 6.日本の学問は実用化せず、米国の学問は実用化する

 7.基礎科学の研究をしなかった事

 8.電波兵器の劣等(物理学貧弱)

 9.克己心の欠如

 10.反省力なき事

 11.個人としての修養をしていない事

 12.陸海軍の不協力

 13.一人よがりで同情心が無い事

 14.兵器の劣悪を自覚し、負け癖がついた事

 15.バアーシー海峡の損害と、戦意喪失

 16.思想的に徹底したものがなかった事

 17.国民が戦いに厭きていた

 18.日本文化の確立なき為

 19.日本は人命を粗末にし、米国は大切にした

 20.日本文化に普遍性なきため

 21.指導者に生物学的常識がなかった事



MECEさに欠けるのがかなり氣になるところだが、
それぞれの内容は、なるほどな、と思う指摘ばかり。

そして、60年以上経過した今でも、

日本人には「本能的」ともおもえるくらい、

その残滓があるのではないだろうか。



例えば、日本人の「水に流す」と言う言葉は、

個人的には素晴らしい言葉だと思うものの、

「敗因を冷静に客観的に振り返り、次に活かす」

というのは、日本人は個人しても、組織的にも

未だに欠けているなぁ、と。



MBAで学ぶ、「ケーススタディ」など、

経営学だけでなく、もっと様々な分野で

学ばれ活かされればと思った次第。


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2011年05月01日

昭和天皇の悲劇―日本人は何を失ったか (カッパ・ビジネス)/小室 直樹 11121

昭和天皇の悲劇―日本人は何を失ったか (カッパ・ビジネス) [ペーパーバック] / 小室 直樹...


★★★★☆




大学生の時に、貪るように読んだこの本。

なぜか机の上においてあったので

ついつい懐かしくなって手に取る。



いたるところに書き込みがあったり、

わからない言葉を解説してたり。

なかなか真摯に勉強しているなぁ、

と思ってみたりして。



この本でも、小室節が炸裂する。

後の更なる小室直樹先生の精緻さまでは至らないが、

却ってその真情が伝わってくるよう。



 大日本帝国は立憲国家であった。

 天皇は、専制君主ではなく立憲君主であった。

 ゆえに天皇は、輔弼する者が一致して奏上したことは

 お氣に召さないことでも、裁可されなければならない。

 したがって、いかなる決定といえども、

 輔弼の任に当たる者(国務大臣、参謀総長、軍令部総長)

 に責任がある。

 天皇に責任があるということは、考えられない。




 このように論ずる人々は、すすんで次のようにコメントする。

 大東亜戦争終結にさいして下された「聖断」は、

 なぜ、大東亜戦争開戦のときには下されなかったのか。

 「聖断」によって、なせ戦争を阻止し得なかったのか。

 ニ・ニ六事件のさいに示されたような決断は、なぜ

 大東亜戦争開戦の前には示されなかったのか。

 

 この問いには左のごとく答える。

 ニ・ニ六事件の時には、日本政府は消滅していた。

 参謀本部、軍令部を含めて軍部に

 意思決定の出来るものなどいなかった。

 国務大臣、軍首脳だけでなく、当時の日本の上層に

 確乎たる意見を持つものはいなかった。

 輔弼の臣は不在であった。

 国家・国民は危殆に瀕していた。

 緊急事態である。




 ゆえに、立憲国家に対する緊急な国権の発動として

 天皇大権が発動されたのである。

 終戦にさいしての「聖断」もまた同様。

 ポツダム宣言の受諾か本土決戦かをめぐって、

 輔弼にあたる臣の意見は二分した。

 そのため、輔弼不能となった。

 ちなみに、輔弼は、全員一致でなければならず、多数決ではない。

 他方、国家・国民は危殆に瀕している。

 荏苒として時をすごさんか国民の犠牲は、はかりしれない。

 緊急のさい、輔弼が不可能となったのである、

 ゆえに、立憲国家に対する緊急な天皇大権の発動として、

 「聖断」は下された。





畏れ多くも昭和天皇ご自身が、

この本をご覧になったら、何をお感じになるのか。

「わが意を得たり」と思われるのか、どうか。

とても氣になるところだ。

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2011年04月04日

特攻―一つの時代を駆け抜けたある青年の記録/寺田 晶 11094

特攻―一つの時代を駆け抜けたある青年の記録 [単行本] / 寺田 晶 (著); 致知出版社 (刊)


★★★★★




先日の致知の講演会後の

「若獅子の会」で名刺交換させて頂いた方の母君が、

書かれた本。

お話をさせて頂いて、ぐっと惹き付ける何かを感じたので

早速拝読させて頂く。



タイトルからして、

きけ わだつみのこえ―日本戦没学生の手記 (岩波文庫) [文庫] / 日本戦没学生記念会 (編集); 岩波書店 (刊)


の様な本を想像していたが、さにあらず。



音楽評論家の湯川れい子さんの兄、

湯野川守正さんの数奇な一生を追う。

この湯野川守正さんは兵学校出身のエリートで

「桜花」での「特攻」を志願する。

でも、大きな戦功を上げるわけでもなく、

英霊となって散るわけでもなく。

戦後も「生き残ってしまった」という負い目を負われながらも

見事に力強く生き続ける。


今まで戦争のことを語る本をいくつか読んできたが、

そのどれとも似ていない「一本筋の通った清清しさ」を感じる、

不思議な後味の残る一冊だった。


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2011年03月27日

三国志―軍師と武将列伝&ゆかりの史跡案内つき /渡邉 義浩 11086

三国志―軍師と武将列伝&ゆかりの史跡案内つき (主婦の友ベストBOOKS) [単行本(ソフトカバー)] / 渡邉 義浩 (著); 渡邉 義浩, 渡邉 義浩 (監修); 長野 剛 (イラスト); 主婦の友社 (刊)

★★★★☆


三国志を、カラー図解満載で解説してくれる本。

イラストも実に格好良い。

地図が多いのも、不動産屋には堪らない(笑)。



吉川英治三国志を読みながら、

手元にこの本を置いて参照したら、

ぐっと深い読み方が出来そうだなぁ。


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2011年03月01日

イラスト図解 三国志 (イラスト図解シリーズ)/土岐 秋子 11060

イラスト図解 三国志 (イラスト図解シリーズ) [単行本(ソフトカバー)] / 土岐 秋子 (著); 塩沢 裕仁 (監修); 日東書院本社 (刊)


★★★☆☆




「吉川英治三国志」からちょっと離れて

三国志を見てみたくなった。



三国志では人名同様、地名も多数出てくる。

それらは現在ではほとんど使われないし、

(例えば南京≒秣陵、建業)

地図などで改めて三国志の流れを確認してみたいと。



この本のいいところは、

逆に、「ああ、こんなところか」と残念にも思ったのだが、

三国志で舞台になったところの写真が出ているところ。

本で思い起こすイメージと言うのは実にイイカゲンであることが

本書を読んでいてはっきりした。

まぁ、そこが本の面白さ、でもあるのだが。



あと、びっくりしたのが、三国志の三国(魏呉蜀)の三国が成り立ってから

それぞれが滅亡するまで、40年弱もの長きに亘った、ということ。

吉川三国志は、諸葛孔明が死んでしまうと急にトーンダウンして、

完全に「流し」ているのだが、実は「三国時代」というのは

それからの方がよっぽど長いのだ。

時間の長さのバランスから言えば、

大分偏った「三国志」を読んでいたことになる。



歴史と言うのは書き方でそのイメージは

いくらでも作られるものだなぁ、と改めて感じる。




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2011年01月11日

NHKスペシャルドラマ・ガイド 坂の上の雲 第2部/司馬 遼太郎 11011

NHKスペシャルドラマ・ガイド 坂の上の雲 第2部 (教養・文化シリーズ) [ムック] / 司馬 遼太郎, 野沢 尚, 佐藤 幹夫, 柴田 岳志 (著); NHK「坂の上の雲」プロジェクト, NHK出版 (編集); 日本放送出版協会 (刊)

★★★★★




昨年の大河ドラマ「龍馬伝」で、

長女の歴史への興味に火がついた。



龍馬伝 前編 (NHK大河ドラマ・ストーリー) [ムック] / 福田 靖 作, NHKドラマ制作班 製作協力 (著); NHK出版 (編集); 日本放送出版協会 (刊)

龍馬伝 後編 (NHK大河ドラマ・ストーリー) [単行本] / 福田 靖 (著); 製作協力 NHKドラマ制作班, NHK出版 編 (その他); 日本放送出版協会 (刊)

を買い与えたところ、何度も何度も

「穴が開くのでは?」と思えるほど読み返し、

幕末の歴史に相当詳しくなってきている。



「なるほど、テレビから歴史を好きになる、というアプローチもあるのか」

と氣付き、年末年始は、家族でNHKの「坂の上の雲」を観た。



こちらも、龍馬伝同様、テレビに喰らい付くように観ている。

お氣に入りが、福山雅治さんや本木雅弘さんでなく、

香川照之さん、というのが親として何とも複雑な心境だが(苦笑)。



ちょっと早いかな、と思いつつ、

司馬遼太郎さんの原作を手渡したところ、

やはり読まなかった。


で、龍馬伝の二番煎じ、でNHKの「ドラマガイド」を買ってくる。



しめしめ、こちらも食い入る様に読んでいる(笑)。



いずれ習うであろう日本史だが、

いきなり「××年、○○の戦い」なんてことを丸暗記するよりは、

歴史をストーリーとして、一人一人のその時代を生きた人たちの

その証として、捉えて感じて欲しい。

そして、歴史を学ぶことが将来を洞察する為の大いなるヒントになる、

ということに氣がついてくれれば。


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2011年01月10日

世に棲む日日 (4) (文春文庫)/司馬 遼太郎 11010

世に棲む日日 (4) (文春文庫) [文庫] / 司馬 遼太郎 (著); 文藝春秋 (刊)


★★★★☆



何度読んでも驚きため息をついてしまうのが、

高杉晋作が死んだのは27歳8ヶ月、であること。



いくら人生50年の時代とはいえ、

たった28年弱でこれほどのことを

やってのけてしまったということに、

いつも新鮮なショックを覚える。



4巻での見せ場は、やはり下関でのクーデターであろうが、

私はその後の、おうのを連れた逃避行も結構氣にいっている。

つくらなくても「蕩児」であった高杉晋作の辞世の句が

「おもしろきこともなき世をおもしろく」

というのが、面白すぎる。









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2010年11月06日

信長 ー近代日本の曙と資本主義の精神ー/小室 直樹 10310


信長 ー近代日本の曙と資本主義の精神ー

信長 ー近代日本の曙と資本主義の精神ー

  • 作者: 小室 直樹
  • 出版社/メーカー: ビジネス社
  • 発売日: 2010/05/28
  • メディア: 単行本





★★★★☆




9月に逝去された小室直樹先生の遺作。



先日、


硫黄島栗林忠道大将の教訓

硫黄島栗林忠道大将の教訓

  • 作者: 小室 直樹
  • 出版社/メーカー: ワック
  • 発売日: 2007/02
  • メディア: 単行本






が小室直樹先生の最後の作品、とブログに書いてしまった が、

こちらは2010年6月発行なので、訂正します。




日本の近代と資本主義が織田信長を発祥とする、

というもの。



何だか堺屋太一先生の過去の著と結構かぶるかな、

と思いながらも読みすすめる。



面白い、と思ったのが

(どうやら小室直樹先生の独創ではないらしいのだが)、

桶狭間の戦いが、実は奇襲攻撃でも何でもなかった、というもの。

今川義元はその時山の上に陣取っていて、

織田信長の動きが見えるところにいた、という。



昔読んだどこかの本の挿絵が強烈に頭に残っていて、

桶狭間の戦いは谷間に居る今川義元を

山の上から織田信長が奇襲した、としか思えなくなっている。



昔、羽柴秀吉と明智光秀の「山崎の戦い」の場所を

見学に行ったことがあった。

「天王山」をめぐって死闘が繰り広げられた、

と歴史書にあるので、てっきり低い岡のように思っていた。

でも現代人である私の身体が弱いのか(笑)、

駆け上がった上で戦闘する、というのは想像が付かないほど、

かなりの急勾配で木々も多く藪も深く、そこそこ高さのある山だった。

本を読んだだけでは分からないなぁ、と感じたことを憶えている。



いつか桶狭間の戦いの古戦場も、

実際に自分の目で確かめてみたい。


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2010年10月20日

硫黄島栗林忠道大将の教訓/小室 直樹 10293


硫黄島栗林忠道大将の教訓

硫黄島栗林忠道大将の教訓

  • 作者: 小室 直樹
  • 出版社/メーカー: ワック
  • 発売日: 2007/02
  • メディア: 単行本






★★★★★




先日逝去された小室直樹先生の遺作になってしまった本書。



合掌し、読み始める。



ご自分の死期を感じていらっしゃったのだろうか、

鬼氣迫るものがある。



 今こそ硫黄島について、大東亜戦争について

 学ばなければならないことが沢山ある。

 戦争は一部の歴史を知らない者が言うように

 「終わったこと」ではない。

 戦争を起こさぬようにするためこそ、

 戦史を学ぶのである。

 昔から日本人が「外交オンチ」と言われるのは、

 戦史に学ばないからだ。

 官僚が国を滅ぼす事、旧日本陸海軍の如し。

 それも大東亜戦争を忘れているからである。



戦史とは経営学でいうところのケーススタディであろう。

大昔から今に至るまで人間の本質はそれほど変わっていない。

同じようなことを何度も何度も繰り返している。

ならば、今目の前にある問題課題をどう解決すべきか、

今後の行く末をどの様に見定めていくべきか。

そしてどのように意思決定すべきか。

自分の頭の中だけで考えるよりは、

歴史を紐解いた方が何倍も得るものがあるだろう。



 普通は激戦が行われる前線から逃げ出したがる指揮官が多いのだが、

 栗林中将は違ったのである。

 マッカーサーですら日本軍がフィリピンを猛攻した時、

 「アイ・シャル・リターン」と捨て台詞を残して

 コレヒドール島からオーストラリアに逃げてしまった。

 激戦が始まりそうになれば最高指揮官は逃げる。

 これが慣例だ。

 ところが、わざわざ前線に赴いて

 「予は常に諸子の先頭に在り」

 と自ら部下と困苦を共にしながら指揮するというのだから、

 それだけでも非常に異例である。

 兵隊が、それこそ神のごとく栗林中将を慕ったというのは納得できる。



この、

「予は常に諸子の先頭に在り」

は先日観た



硫黄島からの手紙 期間限定版 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: DVD







でも非常に印象的だった言葉。

栗林忠道中将を演じる渡辺謙のセリフは

しびれるほど格好良く、また切なかった。




この本を読んでいて疑問に思ったことが二つ。



一つは、



「日本は歴史に学ばず、駆潜艇(潜水艦を排撃する為の船)を

 一隻も作らなかった」



とあり、「ほほぉ、そうなのか」と駆潜艇を調べたところ、

第二次世界大戦で、日本も駆潜艇を多く建造した、との記事 もネット上にある。

造らなかったのか造ったけど役に立たなかったのか。

それともそもそも勝敗にはあまり関係なかったのか。

氣になるが、私の浅学ではよく分からなかった。



もう一つは、



 「アメリカのハル・ノートがあまりにも無謀だったから、

 対米宣戦をせざるを得なかった」

 とは外交を全然知らない者の言うことだ。

 しかもハル・ノートそのものを正しく読んですらいなかったに違いない。

 何故ならば、ハル・ノートには無理難題が書いてあったのは事実だが、

 何時までに実行せよ、即ち中国から何時までに

 撤兵しろとは一言も書いていない。

 第一日付が書いてない最後通牒なんである訳が無い。

 これは絶対あり得ない事であるという事さえ理解していなかった。

 そして現在に至るまで、この点を指摘した学者及び政治家、評論家はいない。

 だからこそ日本はこれを受諾しても、のらりくらりとしながら

 「中国から撤兵しまーす、撤兵しまーす」

 といいつつ大陸縦断大作戦を発動して、

 全力をもって重慶を占領すればよかった。

 アメリカが怒っても

 「あのハル・ノートには期日が書いてないじゃありませんか。

 そのうち撤退しますから」

 ととぼけておれば、アメリカは文句が言えない。

 という訳で外交官も軍人も無能であったし、

 政治指導者は更にずっと無能であったため、

 あんな形で宣戦布告をすることになってしまった。


 

えーっ!?そうだったのか??

驚いて調べてみる。



確かに、「最後通帳とは看做さない」という説 もあるようだ。



やむにやまれず始めた対米戦争、というのが私の理解だったが、

もしかすると日本が好んで仕掛けた、さもなくば日本の大きなカンチガイ、

もしくはそれを狙ったルーズベルトの罠、という可能性もあるのかぁ。。。



そのあたりを突っ込んで小室直樹先生には伺いたいところだった。

本当に惜しい方を亡くして、残念。

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2010年10月16日

世に棲む日日 (1) (文春文庫)/司馬 遼太郎 10289


世に棲む日日 (1) (文春文庫)

世に棲む日日 (1) (文春文庫)

  • 作者: 司馬 遼太郎
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 1975/01
  • メディア: 文庫






★★★★★



高杉晋作が、死んでしまった。



といっても、NHKの「龍馬伝」でのこと。



幕末の登場人物としては、坂本龍馬ももちろん魅力的だが、

私は高杉晋作が贔屓だ。



寂しくなって、何度読んだかわからない、

この「世に棲む日日」をまた手に取る。



高杉晋作はこの4巻のうち、3〜4巻の主人公なのだが、

やはり1〜2巻の吉田松陰も改めて読んでおきたい、と思った。



叔父の玉木文之進による吉田松陰への

教育が、凄まじい。



 侍とはなにか。




 ということを力任せにこの幼きものにたたきこんでゆくというのが、

 彼の教育方針であるらしかった。




 玉木文之進によれば、侍の定義は公のために

 つくすものであるという以外にない、

 ということが持説であり、極端に私情を排した。

 学問を学ぶことは公のためにつくす自分をつくるためであり、

 そのため読書中に頬のかゆさを掻くということすら私情である、

 というのである。




 「痒みは私。掻くことは私の満足。

 それをゆるせば長じて人の世に出たとき

 私利私欲をはかる人間になる。

 だからなぐるのだ」




 という。

 肉体を殴りつけることによって恐怖させ、

 そういう人間の本然の情(つまり私利私欲)を

 幼いうちからつみとるか封じ込んでしまおう、

 というのがかれのやりかたであった。




 「侍は作るものだ。生まれるものではない」

 という意味のことを玉木文之進はたえずいった。







子供の頃この件を読む時は、吉田松陰の立場で読み、

「こんな叔父や先生は堪らないなぁ」と感じたが、

今の年頃になると、玉木文之進の立場で読んでいる自分に氣付く。



さすがに蚊に刺された頬を掻いただけで殴る、

は如何なものかと思ってしまうのは私の甘さだろうが(苦笑)、

教育や人間の柱を創る、というところは

理不尽さとは無縁ではいられない。



弟子へ向ける何倍もの厳しさを以って自らを律し、

また厳しさの何倍もの弟子への愛情があれば、

それも有りなんじゃないかなぁ、と思うのは時代錯誤、だろうか。

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2010年08月23日

幕末史/半藤 一利 10235


幕末史

幕末史

  • 作者: 半藤 一利
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2008/12
  • メディア: 単行本





★★★★☆

グロービス経営大学院のとある勉強会で
課題図書になっていた本書。

濃い幕末を一冊で語る、
とはなんて無謀な本なのだろうと興味を持つ。

どちらかというと、いやほぼ完全に、
徳川家寄りの史観。

坂本龍馬の大政奉還のアイデアは完全なパクリだった、
等々なかなか面白い話も多い。
坂本龍馬の大ファンの娘は
この本をどう読むのだろうか。

歴史をまた学び直したくなった。

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2009年09月23日

子々孫々に語りつぎたい日本の歴史/中條 高徳 渡部昇一 09266


子々孫々に語りつぎたい日本の歴史

子々孫々に語りつぎたい日本の歴史

  • 作者: 中条 高徳
  • 出版社/メーカー: 致知出版社
  • 発売日: 2005/08
  • メディア: 単行本




★★★★☆
おじいちゃん戦争のことを教えて
―孫娘からの質問状/中條 高徳 06023

の中條高徳さんと、渡部昇一さんの対談本。
対談者からして予想通り(?)、かなり右傾した本だが、
マスコミ、特に新聞や雑誌に左傾したものが多く
多様性に乏しい日本には、目を覚ますためにはこれくらいの
「劇薬」は必要なのかもしれない。
覚醒が必要なのは、この私も、かもしれないが。

生まれ育った郷土や国に対して誇りを持てない、
というのは確かに他の国と比較しても異常だし不幸なのは間違いない。
我々も歴史を十分に学び、後世にもしっかりと教えていくべし、
ということには大賛成だ。

だが、ちょっと氣になったのが、
戦後マッカーサー元帥の
米国上院軍事外交合同委員会での証言。

 They feared that if those supplies were cut off,
 there would be 10 to 12 million people unoccupied in Japan.
 Their purpose, therefore, in going to war was largely
 dictated by security.

 もしこれらの原料の供給を断ち切られたら、
 一千万から一千二百万の失業者が発生するであらうことを
 彼らは恐れていました。
 したがって彼らが戦争に飛び込んでいつた動機は、
 大部分が安全保障(自衛)の必要に迫られてのことだったのです。


渡部昇一さんの本には何度も出てくる。
今回の本の肝にもなっている。
読んでいてこの前後を読みたくなった。

・・・ネットで調べると、このマッカーサー証言には
また違った解釈もあるようだ。

マッカーサーは日本は自衛のために戦った、と言ったのか?
マッカーサー発言「日本の戦争は自存自衛の戦争」

・・・確かにこの文章の後の「証言」まで読むと、
SECURITY=安全保障(自衛)と訳すのは
ちょっと苦しいかもしれないな、とも感じた。
英語の権威である渡部昇一さんの反論を
是非伺いたいところだ
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