2011年12月27日

坂の上の雲〈3〉 (文春文庫)/司馬 遼太郎 11361

坂の上の雲〈3〉 (文春文庫) [文庫] / 司馬 遼太郎 (著); 文藝春秋 (刊)

★★★★★



NHKドラマ「坂の上の雲」はまだ観ていない。

年末年始の楽しみに取っておいてある。



ドラマを観ると頭の中での妄想と、

テレビでの映像がごっちゃになって

現実との境目がよく分からなくなる。



「坂の上の雲」で誰が好きかといえば、

この巻で壮絶な戦士を遂げる広瀬武夫中佐だ。

強さと優しさ、豪快さと繊細さを併せ持ち、

さわやかに笑って自ら死地に向かう。

NHKドラマでも、藤本隆宏さんという好漢が演じたのが

強烈な印象として残っている。



そのイメージを引きずりながら改めてこの三巻を読むと、

「あれっ?」と思うくらい、あっさり広瀬武夫中佐は戦死してしまった。

思い入れ思い込みが強すぎたのであろうか。



あと、名将マカロフ中将の戦死もNHKドラマでは

省略されていることに改めて氣がついた。

「マカロフじいさん」のあたりのストーリーは

結構好きなところなのだけどな。

これはちょっと残念。


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2011年12月16日

坂の上の雲〈2〉 (文春文庫)/司馬 遼太郎 11350

坂の上の雲〈2〉 (文春文庫) [文庫] / 司馬 遼太郎 (著); 文藝春秋 (刊)

★★★★★




これが同じ日本か。

たかだか百年チョット前、とは思えない。

この「高揚感」は何なのか。

「坂の上の雲」のみを見つめ、駆け上がった日本。

ちっぽけな国を自ら支え変えようとする若者たちの矜持。



彼らの遺伝子が、脈々と受け継がれているはず。

自分の血の中にも流れているはず。

そう、信じたい。


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2011年12月11日

坂の上の雲〈1〉 (文春文庫)/司馬 遼太郎 11345

坂の上の雲〈1〉 (文春文庫) [文庫] / 司馬 遼太郎 (著); 文藝春秋 (刊)

★★★★★


年末の楽しみである「坂の上の雲」のドラマ。

とうとう今年も始まった。



大好きな小説は映画やドラマにはして欲しくないもの。

「イマジネーション」にまさる映像、というのは難しいものだ。

でも、NHKのドラマは、見事自分の想像を上回る。



でもやはり、小説の味わい、も捨てがたい。

「坂の上の雲」を読み直すことにする。

司馬遼太郎さんの最高傑作は手にするだけでも興奮する!(笑)



不思議なもので、もう秋山真之は本木雅弘さんに、

秋山好古は阿部寛さんにしか思えない(笑)。

再読してびっくりするのが、正岡子規の妹お律さんの存在感の無さ。

こんなに登場回数が少なかったか。

あれ、もうこんなにドラマに染められている。


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2011年06月07日

終わらざる夏 上/浅田 次郎 11158

終わらざる夏 上 [単行本] / 浅田 次郎 (著); 集英社 (刊)

★★☆☆☆
評判の高いこの小説。
図書館の長い間予約待ちを経て、やっと手に入れる。

期待があまり高すぎたか。

たかが「赤紙」されど「赤紙」。
こんなもので個人の人生や家族の人生が大きく狂うのは
堪ったものではない。
それを「出す側」と「受け取る側」のそれぞれの視点で
かなり細かく描写する。

最初は「おお、さすが浅田次郎作品!」と思えるように
ぐいぐい引っ張られるのだが。。。

下巻を読むべきかどうか、正直迷うところ。

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2011年03月19日

春風を斬る―小説・山岡鉄舟/神渡 良平 11073

春風を斬る―小説・山岡鉄舟 [単行本] / 神渡 良平 (著); PHP研究所 (刊)


★★★★☆
幕末時、江戸城無血開城を果たしたのは
西郷隆盛/勝海舟の会談、と言われているが、
実はその前に山岡鉄舟の決死の談判で
事は既に決まっていた、という。
その山岡鉄舟の物語。

動乱時にも慌てず焦らず、自分を練り上げ、
土壇場で大事な役割を果たすことになった山岡鉄舟のあり方は、
この震災時で浮き足立った自分にとって、
痛いほど学びになる。

じたばたせず、自分の出来ることを精一杯成し遂げよう、
こんな時こそ、自らを磨き成長させることを忘れないようにしよう。
改めて、そう思った。
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2011年02月19日

三国志(7)(吉川英治歴史時代文庫 39)/吉川 英治

三国志(7)(吉川英治歴史時代文庫 39) [文庫] / 吉川 英治 (著); 講談社 (刊)

★★★★☆




三国志を彩る英雄達が、次々と消え去っていく、寂しい巻。



関羽が死に、曹操が亡くなり、張飛もいなくなる。

玄徳までが敗戦のショックで息を引き取ってしまう。



この巻の、一番の見所は、臨終の床で玄徳が幼君劉禅を

孔明に託すところか。



「丞相よ。人将に死なんとするやその言よしという。

 朕の言葉に、いたずらに謙譲であってはならぬぞ。

 ・・・君の才は、曹丕に十倍する。また孫権ごときは比肩もできない・

 ・・・故によく蜀を安んじ、わが基業をいよいよ不壊となすであろう。

 ただ太子劉禅は、まだ幼年なので、将来はわからない。

 もし劉禅がよく帝たる天質をそなえているものならば、

 御身が補佐してくれればまことに歓ばしい。

 しかし、彼不才にして、帝王の器でない時は、

 丞相、君みずから蜀の帝となって、万民を治めよ・・・」




 孔明は拝泣して、手足の措くところも知らなかった。



うーん、哀しすぎる遺言だなぁ。。。


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2011年02月15日

三国志(6)(吉川英治歴史時代文庫 38)/吉川 英治 11046

三国志(6)(吉川英治歴史時代文庫 38) [文庫] / 吉川 英治 (著); 講談社 (刊)

★★★★★



なぜ、中国に親しみを感じているのか。

なぜ、大学生の第二外国語で中国語を選択したのか。

なぜ、卒業旅行で一ヶ月ほど中国国内を放浪したのか。

なぜ、中国での新規事業に全くの抵抗を感じなかったのか。



自分にとっては自然な好み・選択で少しも迷わなかった氣がするが、

どれもこれも、もしかしたら中学生の頃読んだ、

この吉川英治三国志の影響じゃあないかと。

読んでいて、ふと氣付いた。



今でもいろいろなところで、

中国脅威論とか、中国人は。。。とか

そのような議論の時についつい中国側に組しているのは、

きっとこの三国志のせい、だろう。



この三国志のお陰で、

彼の地は決して見知らぬ大地ではなかった。

中国人に何となく親しみを感じてしまうのも、

彼等を通してこの三国志に登場する英雄達や凡々人達を感じているから、

かもしれない。



そう考えると、若き日に親しむ読書が、

後の人生に与える影響の大きさを強く感じてしまう。



改めて、子供達にも、

いい書との出会いを与えてあげたいと思う。

ラベル:吉川英治 三国志
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2011年02月14日

三国志(5)(吉川英治歴史時代文庫 37)/吉川 英治 11045

三国志(5)(吉川英治歴史時代文庫 37) [文庫] / 吉川 英治 (著); 講談社 (刊)


★★★★★


レッド・クリフにようやく追いつく。



いよいよこの五巻で赤壁の戦いとなるのだが、

もちろん、戦いそのものも手に汗を握る

実にスリリングな展開をみせる。



だが、一番の見所は、孔明の「神算」への周瑜の恐怖と嫉妬、

そこから芽生えてくる殺意、であろう。



曹操が詠んだ賦を巧みに暗誦し、

魏と戦うつもりがなかった周瑜を激高させ、

開戦の大号令を出させるくだりは実にお見事。



周瑜の日増しに高まる殺意を、

孔明は人の良い魯粛を上手く盾に使いかわし続ける。



合氣道にも、相手の身体を上手く使って

自らの防御とすることがあるが、

孔明先生はこれを人間関係の中でやってのけてしまう。



うーん、人生の達人とは、斯くあるか。


ラベル:吉川英治 三国志
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2011年02月13日

三国志(4)(吉川英治歴史時代文庫 36)/吉川 英治 11044

三国志(4)(吉川英治歴史時代文庫 36) [文庫] / 吉川 英治 (著); 講談社 (刊)


★★★★★



曹操の下を去る関羽、

劉備と関羽らとの再会、

于吉仙人に絡み逆に命を失う孫策、

孔明の草庵を三度訪れる劉備達、

とこの巻も読みどころ満載。



そんな中でも、吉川英治先生の人間観、人生観が

思わず溢れている、このようなところが吉川三国志の魅力だろう。



 「ごらんなさい―」と指さしていった。

 「そこらの汀に、泥にくるまれた蓑虫のようなものが無数に見えましょう。

 虫でも藻草でもありません。

 泥魚(でい)という魚です。

 この魚は天然によく処世を心得ていて、

 旱天が続き、河水が乾あがると、あのように頭から尾まで、

 すべて身を泥にくるんで、幾日でも転がったままでいる。

 餌をあさる鳥にもついばまれず、

 水の干た河床でもがき廻ることもありません。

 ―そして、自然の身の近くに、やがて浸々と、

 水か誘いにくれば、たちまち泥の皮をはいで、

 ちろちとと泳ぎだすのです。

 ひとたび泳ぎだすときは、彼等の世界は俄然満々たる大河あり、

 雨水ありで、自由自在を極め、もはや窮することを知りません・・・

 実に面白い魚ではありませんか。

 泥魚と人生。

 ―人間にも幾たびか泥魚の隠忍にならうべき時期が

 あると思うのでございまする」



関羽が敗滅の底にあった玄徳や将士を励まして言う。



吉川英治先生の座右の銘

「我以外皆我師」

を思い出させる。



真の人物は、森羅万象全てのことから学べるのだ。


ラベル:三国志
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2011年02月11日

三国志(3)(吉川英治歴史時代文庫 35)/吉川 英治 11042

三国志(3)(吉川英治歴史時代文庫 35) [文庫] / 吉川 英治 (著); 講談社 (刊)

★★★★★


万夫不当の将、呂布はあまりに強く、強すぎるのだが

養父を二度にわたり殺してしまうなど、人の道から外れた

蛮勇を奮った生涯を生きる。



でも、吉川英治先生の本は極端な悪役というのは出てこない。

どんな仕方のない極悪人でも、それなりにその道に至った

仕方のなさを描くのが吉川先生の苦労人としての人生を垣間見せるところ。



この呂布も行いの結果の割に、その心情の描写が結構細やかで、

意外と惜しまれつつ(?)死んでしまう。



でも、長い小説の中の、たった三巻で居なくなってしまっていたかな?

印象では、全巻8冊の半分以上は暴れまわっていた氣がするが(笑)。

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2011年02月10日

三国志 (2) (吉川英治歴史時代文庫 34)/吉川 英治 11041

三国志 (2) (吉川英治歴史時代文庫 34) [文庫] / 吉川 英治 (著); 講談社 (刊)

★★★★★



三国志には心に残る名言、名場面が綺羅星のごとくある。



寵姫を義理の息子である呂布に誑かされ、

怒り狂っている董卓に云って聞かせる絶纓の会(ぜつえいのかい)の故事。



 

 それは、楚国の荘王のことであるが、或る折、荘王が楚城のうちに

 盛宴をひらいて、武功の諸将をねぎらった。




 すると―宴半ばにして、にわか涼風が渡って、

 満座の燈火がみな消えた。




 荘王、

 (はや、燭をともせ)と近習にうながし、座中の諸将は、かえって、

 (これも涼しい)と興ありげにさわいでいた。

 ―と、その中へ、特に、諸将をもてなすために、

 酌にはべらせておいた荘王の寵姫へ、誰か、武将のひとりが戯れてその唇を盗んだ。

 寵姫は、叫ぼうとしたが、じっとこらえて、

 その武将の冠の纓(おいかけ)をいきなりむしりとって、

 荘王のそばに逃げて行った。




 そして荘王の膝へ、泣き声をふるわせて、

 「この中で今、誰やら、暗闇になったのを幸いに、

 妾へみだらに戯れたご家来があります。

 はやく燭をともして、その武将を縛めてください。

 冠の纓の切れているものが下手人です」

 と自分の貞操を誇るような誇張を加えて訴えた。




 すると荘王は、どう思ったか、

 「待て待て」と、今しも燭を点じようとする侍臣を、あわてて止め、

 「今、わが寵姫が、つまらぬことを予に訴えたが、

 こよいはもとより心から諸将の武功をねぎらうつもりで、

 諸公の愉快は予の愉快とする所である。

 酒興の中では今のようなことはありがちだ。

 むしろ諸公がくつろいで、今宵の宴をそこまで楽しんでくれたのが

 予も共にうれしい」

 と、云って、さてまた、

 「これからは、さらに、無礼講として飲み明かそう。

 みんな冠の纓を取れ」

 と、命じた。




 そしてすべての人が、冠の纓を取ってから、燭を新たに灯させたので、

 寵姫の機知もむなしく、誰が、女の唇を盗んだ下手人か知れなかった。




 その後、荘王は、秦との大戦に、秦の大軍に囲まれ、

 すでに重囲のうちに討ち死にと見えた時、

 ひとりの勇士が、乱軍を衝いて、王の側に馳けより、

 さながら降天の守護神のごとく、必死の働きをして敵を防ぎ、

 満身朱になりながらも、荘王の身を追って、

 ついに一方の血路をひらいて、王の一命を完うした。

 

 王は、彼の痛手のはなはだしいのを見て、

 「安んぜよ、もうわが一命は無事なるを得た。

 だが一体、そちは何者だ。

 そして如何なるわけでかくまで身に代えて、

 予を守護してくれたか」と、訊ねた。




 すると、傷負の勇士は、

 「―されば、それがしは先年、楚城の夜宴で、

 王の寵姫に冠の纓をもぎ取られた痴者です」

 と、にこと笑って答えながら死んだという。



この話の面白さは、若かりし頃にはわからなかったなぁ(笑)。



やはり三国志、何度読んでも味わい深い。

読み手の年代によっても、感ずる場面が、また違う。

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2011年02月09日

三国志 (1) (吉川英治歴史時代文庫 33)/吉川 英治 11040

三国志 (1) (吉川英治歴史時代文庫 33) [文庫] / 吉川 英治 (著); 講談社 (刊)

★★★★★


先日、TVで

レッドクリフ Part I〈¥1,500廉価版〉 [DVD] / トニー・レオン, 金城武, チャン・フォンイー, チャン・チェン, ヴィッキー・チャオ (出演); ジョン・ウー, カン・チャン, コー・ジェン, シン・ハーユ (脚本); ジョン・ウー (監督)レッドクリフ Part II-未来への最終決戦-〈¥1,500廉価版〉 [DVD] / トニー・レオン, 金城武, チャン・フォンイー, チャン・チェン, ヴィッキー・チャオ (出演); ジョン・ウー, カン・チャン, コー・ジェン, シン・ハーユ (脚本); ジョン・ウー (監督)



を放映していた。



赤壁の戦いをここまで巧みに映像で表現するか!

と驚く。


でも、昔からの三国志ファンとしては、

大事なディテールを端折られている氣がして、

何だか落ち着かない。



例えば、趙雲が劉備玄徳の子阿斗を敵陣の中から救い出し、

玄徳に捧げるものの、

「お前のせいで大事な将を失うところだった」

とわが子を投げ捨てる感動的なシーンがあるはずなのだが

レッドクリフでは、それがない。



やはり素晴らしい小説は映像に勝る、と思い

何度も何度も読み返した三国志を書棚の奥から引っ張り出す。


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2010年11月23日

世に棲む日日 (3) (文春文庫)/司馬 遼太郎 10327

世に棲む日日 (3) (文春文庫) [文庫] / 司馬 遼太郎 (著); 文藝春秋 (刊)

★★★★★


いよいよクライマックス。

これまでは吉田松陰や高杉晋作など、

ごく限られた者だけが「狂」だったが、

長州藩が、日本そのものが、

より「狂」へと変わって行く。



この巻は私の大好きな事件のオンパレードで、

「名役者」高杉晋作の一世一代の見せ場が続く。



*吉田松陰改葬、御成橋を強引に渡る

*賀茂行幸時に将軍に向かい「いよう、征夷大将軍」と叫ぶ

*東行と名を変え隠棲する

*日本初の四民平等の市民軍「奇兵隊」を発足させるも惜しげもなく捨てる

*下関戦争で大敗した長州の正使として講和条約に向かい、

 「魔王」と呼ばれる傲岸不遜な態度で演説をぶち、四カ国側を呆れさせる

*藩主の朝鮮亡命を企てる



等々、当時の常識・今の常識からしても

トンでもないことばかりをやってのける。



ほんの10年も前に同じことをしていたら、

長州藩でなく他の藩だったら、

即殺されていただろうに。



この時代、この場所に生まれてきた、

というのも奇跡的なことだ。



時代・時流を見る目、

その場その場の「文脈」を読む眼が

抜群にすぐれていたからこそ、とも思う。

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2010年11月18日

世に棲む日日 (2) (文春文庫)/司馬 遼太郎 10322

世に棲む日日 (2) (文春文庫) [文庫] / 司馬 遼太郎 (著); 文藝春秋 (刊)


★★★★★



我が家はほとんどと言って良いほどTVを観ない。

恐らく、年間(週ではない)数時間、といったところだろうか。

TVの前でじっとしている、というのが私には耐えられない。



ところが、今年の大河ドラマ「龍馬伝」は家族揃って

最初から最後まで観切ってしまいそう。

娘などは「龍馬まで(正確に言うと「弥太郎まで」)あと何日」

と水曜日くらいからそわそわしている(笑)。

龍馬伝が無くなる一週間、というのはどうも想像がつかない。



その、幕末の中で、もっとも好きな

高杉晋作と吉田松陰を主人公としたこの歴史小説。

何度読んだか分からないが、何度読んでも

心に沁みるものがある。



この絶妙なタイミングに、この二人を長州に生まれさせたのは

まさに天の配剤、としか思えない。

時代が時代であれば、単なる変人、だろうなぁ(笑)。

そして、それぞれ絶妙な折にその表舞台から退出(死)していく。

二巻では、吉田松陰が、安政の大獄で、死罪。

わずか三年の間に、粗末な松下村塾でまいた種が、

これからどの様にこの時代に拡がっていくのか。

何度読んでも心が躍る。


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2010年05月02日

鬼平犯科帳〈4〉 (文春文庫)/池波 正太郎 10122


鬼平犯科帳〈4〉 (文春文庫)

鬼平犯科帳〈4〉 (文春文庫)

  • 作者: 池波 正太郎
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2000/05
  • メディア: 文庫





★★★☆☆
4冊目になると、
最初の感動が薄れてきたかも、
鬼平犯科帳。

中だるみか、それともこのままか?
とにかく、私にとっては新鮮味がなくなってきたかも。

しばらく、離れてみようか。
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2010年03月19日

鬼平犯科帳〈3〉 (文春文庫)/池波 正太郎 10078


鬼平犯科帳〈3〉 (文春文庫)

鬼平犯科帳〈3〉 (文春文庫)

  • 作者: 池波 正太郎
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2000/04
  • メディア: 文庫




★★★★☆
「鬼平」が止まらない(笑)。
また、読んでしまった。

メチャクチャ面白い!というものではないが、
ぐいぐいと鬼平ワールドに惹き込まれている。

ビジネスパーソンや経営者に愛されている、
というのが益々よく分かってきた。
長谷川平蔵の部下達への接し方。
これは実に参考になる。

「火付盗賊改方」、当然長谷川平蔵の部下達も
危険な目に遭わざるを得ない。
その「死地」へ思い切って飛び込めるかどうか。
きっと「この親分の為なら」と思わせる何か、が
長谷川平蔵にはあったのだろう。
その「何か」のヒントが長谷川平蔵から部下達への
一言二言、にある氣がする。

不毛地帯 では壱岐正の隙の無いビジネストークに感動し、
こんな「出来るビジネスパーソン」になりたい!と思ったが、
この鬼平犯科帳では長谷川平蔵の
部下達を思い感謝する心、それを表現し伝える力に感じ入っている。

この両面を持ち合わせることが出来れば、
最高だなぁ。


鬼平犯科帳〈2〉 (文春文庫)/池波 正太郎 10061
鬼平犯科帳〈1〉 (文春文庫)/池波 正太郎 10052
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2010年03月02日

鬼平犯科帳〈2〉 (文春文庫)/池波 正太郎 10061


鬼平犯科帳〈2〉 (文春文庫)

鬼平犯科帳〈2〉 (文春文庫)

  • 作者: 池波 正太郎
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2000/04
  • メディア: 文庫




★★★★☆

よくもまぁ、立て続けに
こんなに事件が起きるなぁ、
と呆れ感心しながらも、
ついつい引き込まれている自分がいる。

凶悪犯罪からささやかな罪まで。
それらと義理人情が織り込まれ、
独自の世界観が広がる。

長谷川平蔵、
きっと「日本人が好きな日本人」
ってこんなタイプなんだろうなぁ、
と。
時代が変わっても、
意外とそれは変わらない氣がする。
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